赤木庭園に勤めて１２年、北山緑化植物園、西田公園や、個人宅の庭の管理業務をしている中井さんに
仕事へのこだわりや後輩へのメッセージなどをお聞きした。

樹木の管理と言うのは具体的にはどういうお仕事ですか？
剪定作業であったり、草刈、木によって時期が決まっているので、季節に合った剪定を行っています。
市の施設でしたら担当の方と打ち合わせをして必要な時期に必要な作業を行います。
予算が余っていれば、年に何回か、今年はこのあたり、力を入れてきれいにしましょうとか　
担当の方と話をしながら年間をとおして管理していきます。
それ以外にも、公園の近隣の方から、木が越境しているとか、周りから見えにくく危ないなどの
電話があった時など、市からの依頼で出向いて作業することもあります。

この仕事やっててよかったなと思うときは？
もともと外で体を使って働くような仕事をしたかったので
こういう造園の仕事って天候とかまわりの空気を感じながら働けます。
もうすぐ春やなとか、新芽がでてきたり、春に咲く花のつぼみがふくらんでくるとか
木の成長を感じることができるのは良かったなと思います。
（もともと自然がお好きだった？）
自分の父親、祖父が山登りが好きで、小さい時から連れていかれて
その時に木の名前とかも教えてもらってたんですけど、その時は全然覚えてなかったんですが、
そういえば、こういうの教えてもらっていたなあとか
何となく、そんな小さい時から植え付けられていたのかなという気がします。

今までの仕事のなかで印象にのこっていることは？
先輩で結構なんでも、やらせてくれる方がいて
ある時、個人のお宅で結構大きな木だったんですけど
剪定やってと言われて、普通の倍以上の時間かかってやったんですけど
伐り終わったらあとはもうすべてが片付いて。
その時はもう自分のことでいっぱいでほかのことには全然目がいってなかったんですけど
そうやって先輩の掌のなかで経験を積ませてもらって
仕事の大変さであったり、楽しさであったり、いろんなことを教わりました。
できないから、もっと経験してからとかでなく、
とにかくやってみろ！そういう感じが、今の自分をつくってくれて成長できたのかなと。
今でも行っているお宅なんですが、その当時は自分の中ではもっと大きな木だった印象があります。

こだわりは何ですか？
「自分のために頑張る」というのがこだわりです。
きれいにしようと自分が手間をかけて作業して、
仮にそこまでお客様のためになっていなくても
その過程が自分の経験であったり糧になって身につくと思う。
とにかく自分のためにやる。
それが、結果、会社やお客様、家族のためであったりになると思うんで。
この赤木庭園に来るようになってからそう考えるようになりました。

後輩へのメッセージ
とにかく、一度やってみて判断してほしい。
こういう仕事、好きかどうかなんてやってみないとわからないじゃないですか
やりたいことが特にないんだったら、来て、やって、
合う合わないはその時判断したらいいんじゃないかなと。
思い切ってやったことがないことにチャレンジしてほしいと思います。