緑の仕事研究所(有限会社赤木庭園)

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    『荒れていた空き地に花壇を作ったらゴミを捨てられなくなりました』

     さくら台景観緑化クラブ

    代表 奥川きみ子さん

     

    きっかけは?
     もともとは(住んでいるところの周りをきれいにしたい)という割と利己的な理由だったんですけど、こそこそするのは嫌だし、ちゃんとやろうと思って、まず市に電話をしたんですね。担当の公園緑地課の課長さんとお話をして、現地にもすぐに見に来てくださいました。
     それから、最初の工事を始める前に、これを機に1度学校に行って勉強してみようと、淡路の景観園芸学校に行くことにしたんです。そこで「県民まちなみ緑化事業」という県の緑化活動への補助制度があると講師の方から伺って、これはいいんじゃないかと。自治会長さんにも話をして「緑化に取り組んできれいにしましょう」と呼びかけたところ、賛成の署名が100名ぐらい集まったんですね。それに計画図をつけて市に提出して協力してもらえることになったんです。

    不法投棄も結構あったそうですね。
     建築業者が捨てていくんじゃないかなと思って。たまに便器や古い洗濯機も。夜暗くて全然見えないんですね、人も通らない。朝ゴミ出しに行ったら捨ててあるみたいな状況でした。花壇を作った後は不法投棄が最近までゼロだったんですが、この前タイヤを1個捨てられましたが、それだけです。
     花の散歩道に看板も立てたんですね。そしたら、今ではワンちゃんの散歩とか自分の運動のために必ず散歩コースに入れてくださるんですね。それで、家が売れると、そこに灯りがついてね、ごみを捨てられなくなりました。

    活動で気をつけていることは?
     新しい人に入ってもらうのにどうすればいいか、今いる人がやめないためにはといつも考えています。要するに楽しくしていかないとと思って。月2回土曜日に活動してるんですが、月に4時間では足りないんですね。だけど来て楽しい方がいいから、45分作業したらあと20分くらい休んで、おしゃべりしてお茶飲んで、また少し作業して帰るという感じ。このおしゃべりの時間が絶対いるなあと思って。そっちのほうが大事かもしれないんでね。
     それから、今回の活動ではこれこれをしますと前もってメールしておくんですね、必要なものを持って来たり、私もこれを仕上げたいというのがあって。作業が残ったら後日さりげなく済ませることもあります。

    地域への広がりは?
     この取り組みの後、お散歩される方が本当にふえて、散歩途中にお花を見ておられるところに通りかかってお話することがあるんですね。「こんな花いいね」「あんな花いいよね」って。「うちにこんなのあるけどいる?」って苗をいただいたりもします。
     最近続けて宅地が売れてるんですね。ここの花壇を見て、それを好きな人が来てくださるんです。ご夫婦でターシャの庭が好きだっていう方もあります。緑に関心の高い人が地域にふえるのはとってもうれしいですね。

    今から取り組む方へのアドバイス
     景観園芸学校に行ってる時も、どうやって活動していこうか相談していると「大丈夫、自分でなんでもできる人は周りは手伝ってくれないけど、『私できないわ、どうしよう』って言ったら、みんなが助けてくれる」って。そうか、できなくてもいいんだって気が楽になりました。また、別の人は「してくださいって思わない、一人になってもやるという覚悟を持つ」とおっしゃっていました。無理に誘うのはよくないんですね。わたしたちが活動しているのを見て、やりたいなと言って来られるのを待つ、そういうことも必要なのかなって思っています。

    今後は?
     新しい場所もいろいろ当たって、“さくら並木”をしたらきれいだねって言ってたんですが、毛虫が出るとか、枯れ葉が落ちてくるなどの声があったので見送ることにしました。みなさんからやりましょうという声が上がったら、その時アドバイスさせていただくつもりです。
    それから、試しに、時期のよい春と秋に「青空カフェ」をして、お茶を飲みながら、きついしばりもなく、のんびり活動してますよって会のことをお話することをやってみようかなと考えています。きっと私も寄せてという人がいらっしゃると思うので。
     これからも今のメンバーを大切にして無理なく楽しく活動していきたいです。そして、みんなで住みやすい地域にしていけたらなと思っています。

     

     

     

     

     

 

 

 

 

 

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